結論
「何も考えずに発言する人の言葉に傷つくのは、エネルギーの無駄遣い」だと考えます
コミュニケーションは本来難しいもので、誰もが同じ価値観や意図を持っているわけではない。
まずは、相手が無意識に発言しているか、意図的に発言しているかを見極めることが大切。
例:「真面目だね」
AさんがBさんに「真面目だね」と声をかけたとします。
Aさんにとって「真面目」という言葉は何気ない、もしくは好意的な表現でしたが、Bさんはその言葉が好きでないために否定的に感じてしまいました。
このように、話し手と受け手の言葉に対する印象が異なる場合はよくあります。
言葉の解釈には、相手の意図と自分の受け取り方の組み合わせで9通りのパターンが生まれます。
たとえば、
No. | 相手の意図 | 自分の受け取り方 | 結果 |
---|---|---|---|
1 | いい意味 | いい意味 | 相互理解があり、コミュニケーションがスムーズ |
2 | いい意味 | 悪い意味 | 相手の意図が誤解され、トラブルの原因になる |
3 | いい意味 | 何も感じなかった | 相手の善意が伝わらず、無関心な反応 |
4 | 悪い意味 | いい意味 | 相手の意図が誤解され、無用な楽観的反応 |
5 | 悪い意味 | 悪い意味 | 相互にネガティブなコミュニケーションが成立し、対立が生じる |
6 | 悪い意味 | 何も感じなかった | 相手の悪意が伝わらず、無関心な反応 |
7 | 何も考えずに | いい意味 | 相手の無意識な言葉がポジティブに受け取られる |
8 | 何も考えずに | 悪い意味 | 相手の無意識な言葉がネガティブに受け取られる |
9 | 何も考えずに | 何も感じなかった | 相手の無意識な言葉が特に影響を与えない |
こうしたズレを考えると、1/3の場合だけが意図通りに伝わるもので、残りの2/3は解釈の違いが発生しています。
言葉には無意識なニュアンスも含まれるため、すべてを完璧に理解することは難しいものです。
最後に
日々のコミュニケーションで傷つかないためには、相手の発言が無意識によるものかを見極め、意図的な悪意でない限りはエネルギーを注がない姿勢が役立つかもしれません。
ズレがあることを理解し、時にさらりと流すことも大切にすれば、少し楽に付き合っていけるのではないでしょうか。